昼下がりの公園――
 あなたは、ひょんなことから、ミカと名乗る少女と知り合った。
 地面に落書きなどしつつ、たわいもない会話が弾む。
 ふと、会話がとぎれ、一瞬の沈黙が二人の間を通り過ぎる。
 上目遣いで、じっとあなたの目をのぞき込んだミカが、
「ミカのぱんつ見ると、コーフンするんだ……」
 おもむろに言った。
「え……」
「さっきからミカのぱんつ、チラチラ見てるの、わかってるんだから」
「そ、そんなこと……」
「おちんちん、膨らんでるし」
 確かに、あなたの股間は、隠すことができないほど大きく膨らんでいた。弁解の余地もない。
「……ごめん」
 うなだれるあなた。
「いいよ、見たって。てゆうか、わざと見せてるんだもん」
 ミカの意外な言葉。
 顔を上げると、ミカと目があった。
 びっくりするほど、妖しく艶めいたミカの微笑み。
 無邪気な少女が、悪魔に変わった瞬間だった。


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